
iPhoneの低電力モード、ずっとオンにできないの?
結論から言うと、標準設定では充電時に自動オフになる仕様です。
でも安心してください。ショートカット機能を使えば、“ほぼ常時オン”の状態を保つことができます。
この記事では、iPhoneの仕様に沿った低電力モードの維持方法、
ショートカットによる自動化の手順、
そして常時オンで使う際の注意点や制限される機能まで、丁寧に解説します。
この記事でわかること!
- 低電力モードが自動でオフになる仕組み
- 常時オンに近づけるショートカットの使い方
- 制限される機能とその影響
- 活用するのにおすすめのシーン
iPhone低電力モードを「ずっとオン」にできる?基本仕様と現状

iPhoneの低電力モードは、標準ではずっとオンにはできません。
Appleの仕様により、一定の条件で自動的に解除される仕組みになっています。
・通常は充電で自動オフになるAppleの仕様
・常時オンにするには“工夫”が必要
まずは、この「自動オフの仕組み」と、常時オンにしたい場合の考え方を整理しましょう。
通常は充電で自動オフになるAppleの仕様
iPhoneでは、低電力モードをオンにしていても、バッテリーが80%以上になると自動で解除されます。
これはAppleが推奨するバッテリー管理に基づいた仕様です。
節電を優先する場合には、少し不便に感じることもあります。
・バッテリー80%以上で自動オフになる
・次回以降は手動で再びオンが必要
・充電完了後の操作忘れが起きやすい
・「自動オフ」に気づかない人も多い
たとえば、仕事前にモバイルバッテリーで充電していたら、気づかないうちに低電力モードが解除されていた、ということもあります。
この仕様により、「ずっとオン」はデフォルトではできません。
ただし、自動で再びオンにする方法はあります。
その設定方法については、次の見出しでくわしく説明します。
常時オンにするには“工夫”が必要
低電力モードを常にオンにしたい人は、iPhoneのショートカットアプリの活用が必要です。
これを使えば、自動オフになっても再びオンにできる設定が可能です。
標準機能では無理でも、少しの工夫で“常時オン”を実現できます。
・ショートカットアプリを使えば再オンが可能
・条件に応じたオートメーション設定が便利
・設定にはiOS標準アプリが必要
・1分もあれば作成できる
たとえば、バッテリーが「80%を超えたら再度オン」といった設定を組み込めば、自動解除されてもすぐに再オンできます。通勤や外出のたびにオンにする手間も減ります。
「いつも節電状態にしておきたい」という方には、まさにぴったりな方法です。
このあと紹介するショートカットの使い方を試してみてくださいね。
ショートカットで自動的にiPhoneの低電力モードを維持する方法

ショートカットアプリを使えば、低電力モードを自動で維持できます。
Apple公式の「ショートカット」アプリなら、設定も数分で完了します。
・「バッテリー残量が100%になったら再度ON」設定
・オートメーション機能で毎日自動オンにする手順
手動操作なしで、iPhoneを自動で節電モードに保つ方法を見ていきましょう。
「バッテリー残量が100%になったら再度ON」設定
まずは、自動解除後に再びオンにする設定です。
これは、バッテリーが満タンになったら低電力モードを再びオンにする仕組みです。
以下の手順で設定すれば、80%超えでオフ→100%で再オンが自動化できます。
・「ショートカット」アプリを開く
・「オートメーション」タブをタップ
・「+」→「個人用オートメーションを作成」を選択
・「バッテリー残量が100%」を選ぶ
・アクションに「低電力モードをオン」を追加
たとえば、夜に充電したあと朝iPhoneを使い始めたとき。
自動で再び節電モードがオンになっているので、忘れていても安心です。
一度設定すれば、以降は何もしなくてもOK。
節電を徹底したい方には欠かせない設定です。
オートメーション機能で毎日自動オンにする手順
次に、特定の時間帯に低電力モードをオンにする方法です。
たとえば、通勤時間や業務開始前など、毎日決まった時間に自動でオンにできます。
この「時間指定型」の設定も、ショートカットアプリからかんたんに行えます。
・「オートメーション」をタップ
・「時刻」を選び、設定したい時間を入力
・アクションに「低電力モードをオン」を追加
・「実行前に確認」のチェックを外す(自動化目的なら)
たとえば、朝7時に自動でオンに設定しておけば、通勤中に電池を無駄遣いせずに済みます。
逆に、夜の22時に自動オフ設定も加えれば、バランスの取れた節電管理も可能です。
時間・バッテリー残量・場所など、条件を組み合わせた応用設定もできます。
自分の生活スタイルに合わせてカスタマイズすれば、無理なく「常時オン」に近い状態が作れます。
ショートカットの自動化を使いこなせば、iPhoneの使い勝手が一段とアップしますよ。
iPhoneが常時低電力モードで制限される機能と影響

低電力モードを常にオンにすると、バッテリーは節約できます。
しかし、その反面で一部の機能や動作に制限がかかる点には注意が必要です。
・メールの自動取得・一部のビジュアル効果が停止
・処理速度やバックグラウンド処理の制限に注意
ここでは、具体的にどんな影響があるのかを紹介します。
メールの自動取得・一部のビジュアル効果が停止
低電力モード中は、iPhoneの一部機能が自動で止まります。
バッテリーの消費を抑えるための設計ですが、日常使用に変化が出る場合もあります。
常時オンにするなら、これらの点をあらかじめ理解しておく必要があります。
・新着メールが即時反映されないことがある
・アプリの自動更新が止まる
・ホーム画面やロック画面の動きが控えめになる
・視差効果やダイナミック壁紙が無効化される
たとえば、GmailやYahoo!メールなどで「新着通知が来ない」と感じるとき。
これは低電力モードで自動取得が停止しているためです。
また、App Storeのアプリがバックグラウンドで自動更新されなくなるのも、よくある現象です。
ホーム画面の動きやアイコンのアニメーションも控えめになり、やや地味に見えることがあります。
でも、これらの変化がバッテリー節約に直結していることを考えれば、十分に納得できる範囲です。
処理速度やバックグラウンド処理の制限に注意
低電力モードでは、iPhoneの処理性能もやや抑えられます。
とくに常時オンで使用すると、「重い」「遅い」と感じる場面が出てくるかもしれません。
この点は、使うアプリや用途に応じて注意が必要です。
・アプリの起動や動作が少し遅くなる
・一部通知が届くタイミングが遅れる
・Siriが反応しないタイミングがある
・重いアプリでフレーム落ちが起こることも
たとえば、ゲームアプリで操作がカクつく、動画編集アプリでエンコードが遅いということがあります。
また、「Hey Siri」が反応しなくなるのも低電力モード中の仕様です。
LINEやTwitterなどは基本的に問題なく使えますが、アニメーションや処理速度に違和感を覚える場合があります。
こうした点を把握したうえで、節電優先か操作快適さ優先か、用途に応じてバランスを取りましょう。
節電を極めたいなら、少しの不便には慣れておくといいですね。
iPhoneの低電力モードを使うのに向いているシーンと人

低電力モードは、使いどころを選べば非常に役立つ機能です。
特にバッテリーの持ちを気にする人や、外出が多い人にはぴったりです。
・通勤・通学中/外回り営業/旅行中の節電に
・ゲーム・動画編集など高負荷アプリ使用時は非推奨
どんな人が、どのタイミングで使うと効果的かを整理してみましょう。
通勤・通学中/外回り営業/旅行中の節電に
日中の外出や移動が多い人にとって、バッテリーの持ちは大事なポイントです。
そのようなシーンでは、低電力モードが特に効果を発揮します。
モバイルバッテリーを持っていなくても、安心感が増します。
・電車やバスでの移動中
・営業先や訪問先を回っているとき
・観光地や旅行先でのスマホ使用
・カフェや屋外で充電できないとき
たとえば、朝8時から夜まで外回りの仕事がある場合。
出発前に低電力モードをオンにしておくだけで、バッテリー切れの不安が減ります。
旅行中に写真を撮ったり、地図アプリを使ったりする場面でも活躍します。
連絡手段や緊急の確認にiPhoneが欠かせない今、少しでも長く使える工夫は大切です。
負担なく続けられる節電方法として、とても実用的です。
ゲーム・動画編集など高負荷アプリ使用時は非推奨
一方で、重いアプリをよく使う人には、常時オンは向いていないこともあります。
動作が不安定になる可能性があり、快適さを損なう原因になります。
特に処理速度や画面表示にこだわる用途では注意が必要です。
・スマホゲームを頻繁にプレイする人
・動画編集アプリを日常的に使う人
・イラストやデザイン系アプリを使う人
・AR・VRアプリの使用が多い人
たとえば、3Dゲームをプレイしているときにフレームレートが落ちることがあります。
また、動画アプリでエンコード処理が重くなったり、書き出しに時間がかかることも。
このようなアプリは処理能力をフルに使うため、低電力モードの制限が足かせになります。
節電よりも操作のスムーズさを優先したい人には、一時的にオフにする使い方がおすすめです。
場面に応じてオン・オフを切り替えることで、ストレスなく使い分けられますよ。
iPhoneの低電力モードと組み合わせたいその他の節電設定

低電力モードだけではカバーしきれない部分もあります。
さらにバッテリーを長持ちさせたいなら、他の節電設定もあわせて使うのが効果的です。
・画面の明るさ・通知の最適化・不要アプリの制御
・バッテリー使用状況のチェックと節電習慣の見直し
ここでは、すぐにできるおすすめの節電設定を紹介します。
画面の明るさ・通知の最適化・不要アプリの制御
iPhoneの設定を少し調整するだけで、消費電力をぐっと抑えられます。
特に画面表示や通知は、バッテリー消費の大きな要因です。
手軽にできる設定から見直してみましょう。
・画面の明るさを自動に設定
・使わないアプリの通知をオフ
・アプリのバックグラウンド更新を無効に
・ダークモードを常時オンにする
たとえば、通知が多いSNSアプリをサイレント通知にするだけで、無駄な画面点灯が減ります。
また、明るさを「自動調節」にしておけば、屋内外での光量に応じて効率的に調整されます。
よく使うアプリだけ通知を許可すれば、必要な情報だけを効率よく受け取ることができます。
アプリごとの通信も制限すれば、バックグラウンドでの無駄な動作を防げます。
これらの設定と低電力モードを組み合わせれば、より強力な節電が実現できますよ。
バッテリー使用状況のチェックと節電習慣の見直し
節電の第一歩は「何が電池を使っているのか」を知ることです。
iPhoneには、バッテリー使用状況を確認できる便利な機能があります。
これを活用して、自分の使い方に合った節電方法を考えましょう。
・「設定」→「バッテリー」で使用状況を確認
・電力消費が多いアプリを特定
・不要なアプリは削除または制限
・長時間使うアプリはWi-Fi接続時に利用
たとえば、InstagramやYouTubeが上位にあれば、移動中は使用を控えることで節電につながります。
また、バッテリー消費が激しいアプリは「使用時間」と「バックグラウンド動作」も確認できます。
使っていないのに電池を消費しているアプリは、設定で動作を制限しましょう。
毎日の使い方を少し見直すだけで、自然にバッテリーの持ちが改善されます。
節電は、設定と習慣の積み重ねがカギです。
低電力モード+日常の見直しが最強の節電術
よくある質問|iPhoneの低電力モードを常にオンにしたい人の疑問
低電力モードを「ずっとオン」にしたいと考える人は多くいます。
ここでは、設定方法やデメリットに関するよくある疑問にわかりやすく答えます。
・常に低電力モードをオンにするのは問題ない?
・ショートカットはオフにならずに自動で動作する?
・バッテリーへの悪影響はある?
・iOSアップデートや再起動後も維持される?
気になる点を事前に把握して、より快適に節電モードを使いこなしましょう。
常に低電力モードをオンにするのは問題ない?
原則として、常にオンにしていてもiPhoneに悪影響はありません。
ただし、一部の機能制限や処理速度の低下には注意が必要です。
バッテリー寿命への影響もほとんどありません。
・Appleも一時的使用を想定して設計している
・常時使用しても動作異常の報告はほぼない
・機能制限を理解していれば問題なし
・自己判断でバランスを取るのがおすすめ
たとえば、「メールが届くのが遅い」「アプリの動きが鈍い」と感じたら、一時的にオフにするのが効果的です。長期的にトラブルが起きることは少なく、安全に使える機能です。
ショートカットはオフにならずに自動で動作する?
ショートカットのオートメーションは、自動で再オンする設定が可能です。
ただし、「実行前に確認」がオンのままだと毎回通知で承認が必要になります。
完全自動化にはこの設定をオフにしておくことがポイントです。
・「実行前に確認」をオフにする
・信頼できるオートメーションは自動動作可能
・バッテリー残量や時刻など、条件設定も自由
・iOSのアップデートで仕様変更されることもある
たとえば、朝7時にオン→夜22時にオフという流れも、自動化で完全対応できます。
確認ダイアログが出てこないようにすれば、毎日ストレスなく節電管理ができますよ。
バッテリーへの悪影響はある?
低電力モードは、バッテリーにやさしい設計です。
むしろ、過剰な充電や急激な放電を防ぐために役立つこともあります。
Apple公式も、節電によるバッテリー寿命の延命を認めています。
・バッテリーへの負荷を軽減する働きがある
・無駄なバックグラウンド動作が減る
・充電の最適化と組み合わせると効果大
・過充電や発熱を防ぐ補助にもなる
たとえば、常に100%近く充電し続けるよりも、低電力モードと併用して緩やかな消費を維持する方が良いという意見もあります。iPhoneを長く使いたい人には、ぜひ活用してほしい設定です。
iOSアップデートや再起動後も維持される?
いいえ、再起動やiOSのアップデート後には低電力モードが自動でオフになります。
これはAppleの仕様で、安全性を考慮した自動リセットの一部です。
再起動後はショートカットなどで手動/自動で再設定が必要になります。
・再起動後は自動でオフに戻る仕様
・アップデート直後も同様に解除される
・オートメーションで復帰を補助できる
・電源オン直後にオンにする設定がおすすめ
たとえば、「起動後◯分でオンにする」というオートメーションを組んでおけば、再起動後のうっかり忘れを防げます。自動化と組み合わせて使うことで、ほぼ常時オンの状態が実現できます。
低電力モードは、再起動後に自動でオフになるのが注意点
まとめ iPhone低電力モードを常にオンにする方法と注意点
「iPhoneの低電力モード、常にオンにできたら便利なのに…」
そんなニーズに応えるべく、本記事では常時オンにするための方法とその注意点を詳しく解説しました。
この記事のポイント!
・低電力モードを“ずっとオン”にするにはショートカットの活用がカギ
・iPhoneの仕様では充電完了時に自動オフ→再度オンにする工夫が必要
・設定手順を画像付きでわかりやすく紹介
・常時使用時に制限される機能とその影響を丁寧に解説
特に、ショートカットアプリを使ったオートメーション設定は、iPhoneをより効率的に使いたい方におすすめです。常時低電力モードの影響も事前に把握できるので、安心して活用できます。

バッテリー節約を“自動化”する一歩として、今すぐ試してみませんか?
最後までお読みいただきありがとうございます。