三浦

Siri、サービス終了のウワサは本当?

SNSや一部メディアで話題になっていますが、AppleはSiriの終了を一切発表していません。むしろ、今後さらに進化させていく方針を明言しています。

この記事では、なぜ「終了説」が広まったのか、その誤解の背景とともに、Siriが今後どのようにApple Intelligenceと統合されていくのかを詳しく解説します。

この記事でわかること

  • Siri終了説の出どころと誤解の原因
  • Appleの公式見解と今後の方針
  • Apple Intelligenceとの関係と未来像

なぜ「Siriサービス終了」説が広がった?

2024年後半から、ネット上で「Siriがサービス終了するらしい」という噂が広がりはじめました。
しかし実際には、AppleがSiriの提供を終了するという発表はされていません

この話題がここまで注目を集めた背景には、いくつかの誤解や偶然が重なっています。
噂の発端やタイミングを見ると、次の3つの要因が関係しています。

・SNSや一部メディアで誤解を招く情報が拡散された
・Apple公式の説明が翻訳ミスで誤読されたケースがあった
・iOS18とApple Intelligence発表のタイミングが重なった

まずは、「Siri終了説」がどこから広がったのかを見ていきましょう。

SNSやニュースで出回った“終了説”の出どころ

最初に話題になったのは、X(旧Twitter)や海外のニュース系YouTubeチャンネルでした。

一部の投稿が、「SiriがApple Intelligenceに置き換えられる」という説明を「Siriが廃止される」と解釈し、拡散されました。

その後、日本国内のSNSやまとめブログでもこの情報が紹介され、確定情報のように見えてしまったことが影響しています。

・英語圏のSNSで出た情報が日本語に翻訳されて誤解を招いた
・断片的な発言が、あたかも公式発表のように扱われた
・アルゴリズムにより話題性がある投稿が拡散されやすくなった

このように、発信元が明確でない情報が拡散されて一人歩きした結果、誤解が広がりました。

一部の発言や翻訳ミスから生まれた誤解

Appleの公式発表やインタビューは基本的に英語で行われます。

その中で、「Siriの体験がApple Intelligenceに変わる」という表現が使われたことで、翻訳や解釈のズレが生じました。

たとえば、”Siri will be reimagined with Apple Intelligence”(SiriはApple Intelligenceにより再構築される)という発言が、「Siriは終了して別のAIに切り替わる」と誤訳されるケースもありました。

・「再構築」「統合」といった言葉が「終了」と誤解された
・意訳がSNSで拡散され、本来の意味が失われた
・Apple公式の文章を部分的に切り取った情報が広まった

こうした誤読が、「Siriサービス終了」の根拠のない噂に火をつけたと考えられます。

iOS18の発表内容と噂の時期が重なった背景

2024年6月に行われたWWDC24で、AppleはiOS18とApple Intelligenceの構想を発表しました。
その際、Siriに関する説明が短かったことも、噂を加速させた要因です。

・Apple Intelligenceへの注目が高まっていた
・Siriの紹介が相対的に少なかった
・一部端末でApple Intelligenceが非対応と発表された

このタイミングで「Siriの説明が少ない=なくなる」と感じたユーザーも一定数いました。

また、Apple Intelligenceが一部端末にしか対応しないことも混乱を招き、「自分のSiriが使えなくなるのでは」と不安に思った人が増えたようです。

これらの要素が重なり、「Siriが終わるらしい」という誤解がネットで拡散されたのです。

結論:Siriは終了していない。今後も機能改善予定

Siriのサービス終了について、Appleは公式に否定しています。
むしろ、今後はApple Intelligenceと連携しながら、Siriを進化させていく方向性が明言されています。

現在わかっている事実を整理すると、以下の通りです。

・AppleはSiriの継続を明言している
・iOS18以降もSiriは引き続き利用可能
・Apple Intelligenceにより新しい体験が加わる予定

この章では、Appleの公式発表と、今後のSiriの進化について解説します。

Appleの公式発表とSiriの継続明言

AppleはWWDC24やプレスリリースを通じて、「Siriは今後もiPhone・iPad・Macで利用できる」と繰り返し発表しています。

また、Apple Intelligenceと組み合わせることで、より高度なAI体験を提供するとも説明しています。

・「Siriは引き続きAppleデバイスで利用可能」と明言
・Apple Intelligenceとの統合により強化されると発表
・Siriの役割が「再設計」されることがポイント

この“再設計(Reimagined)”という表現が、終了と誤解された原因でもありますが、Appleが明確に「進化」と位置づけている点に注目すべきです。

終了ではなく、新しいSiriへのリニューアルが進んでいる段階なのです。

iOS18以降もSiriは利用可能

iOS18にアップデートされた端末では、Siriは引き続き使用可能です。
また、現時点でApple Intelligenceが非対応の端末でも、従来のSiriは引き続き利用できるとされています。

・Apple Intelligence非対応のiPhoneでもSiriは使える
・基本操作や質問応答など、機能はそのまま継続
・新しいAI体験は対象端末に限定される

つまり、Apple Intelligenceの展開状況に関係なく、Siriの基本的な役割は維持されるということです。
これまで通り、タイマーの設定や天気の確認、リマインダーの作成などが可能です。

Siriが消えるわけではなく、段階的に機能が強化されていく構想に変わったと理解するのが正しいです。

SiriがApple Intelligenceに統合・進化する構想とは

Appleは今後、SiriをApple Intelligenceと連携させて、より賢く、文脈に応じた対応ができるアシスタントへと進化させる計画です。

この構想の中で、Siriは音声だけでなく、テキストベースの入力にも対応し、デバイス上の情報を活用してより自然な対話が可能になります。

・アプリ間の連携がスムーズになる
・ユーザーの意図を深く理解して提案できるようになる
・ChatGPTとの連携も可能(ユーザーの許可制)

また、Appleはユーザープライバシーを守ることを強調しており、AI処理の多くはデバイス上で行われる設計になっています。

これは、GoogleのGeminiやAmazonのAlexaとは異なる、Apple独自の方向性です。
従来のSiriから脱却し、本格的なAIアシスタントへ進化させるための第一歩と考えることができます。

なぜSiriが終了と誤解されたのか?その背景を解説

Siriのサービス終了が誤って信じられた背景には、複数の誤解と混乱が重なった構造があります。

Appleが明確に「終了ではない」と説明していても、ユーザーがそう受け取れなかった理由は以下の通りです。

・新機能Apple Intelligenceの登場による印象の変化
・対象端末・言語の制限による不安
・情報の一部だけを切り取った解釈の拡散

この章では、それぞれの要因を詳しく解説していきます。

Apple Intelligenceの登場で「旧Siri」が置き換えられるという認識

WWDC24でApple Intelligenceが発表された際、Appleは「Siriが再設計される」と説明しました。

しかしこの説明が、「従来のSiriが廃止されて、新しいAIに置き換えられる」と受け取られたケースが多く見られます。

・「旧Siri」が「Apple Intelligence版Siri」に入れ替わると誤認された
・名称の違いがなく、変化が見えづらかった
・機能刷新=旧機能の廃止と受け取られた

実際には、SiriはApple Intelligenceと連携して進化していく存在ですが、古いSiriが切り捨てられるという印象を持たれやすい表現が混乱を生みました。

このように、「再設計」や「統合」といった言葉の選び方が、誤解を生む一因になったのです。

対応端末・提供開始時期の“段階的展開”による混乱

Apple Intelligenceは、まず2024年秋以降に、一部のiPhone・iPad・Macを対象に提供されます。
現時点での対応端末は、以下のように限定されています。

・iPhone 15 Pro/Pro Max以降(A17 Proチップ搭載)
・iPadとMacはMシリーズチップ搭載モデルに限定
・日本語対応は2025年以降の予定

この発表を受けて、「自分の端末ではSiriが使えなくなるのでは?」と不安を感じたユーザーが増えました。

・古い端末=Apple Intelligence非対応=Siriも終了と誤解
・対象外ユーザーが“取り残される感”を覚えた
・提供開始が分割されたことで不確実性が強調された

Appleとしては段階的展開を選んだだけですが、端末や地域による差が「終了感」を演出してしまったと考えられます。

一部機能が当面非対応になる地域・言語の影響

Apple Intelligenceの初期対応言語は英語(米国)のみであり、日本語は対象外です。
この点も、Siriが「終わる」という印象を強める要因になりました。

・Apple Intelligenceの日本語展開は未定(2025年以降予定)
・新機能が使えない=Siriが古くなるという懸念
・日本のユーザーにとって「自分のSiriが終わる」と感じた

このように、新旧の機能格差が“サービスの格差”と誤認された構造があります。

一部のユーザーは「進化しないSiriは終わっている」と感じ、そこから「サービス終了」という言葉が広まったとも考えられます。

誤解が広まった背景には、Appleの意図とは異なる形で、“変化への不安”が強調されてしまった点が大きいです。

Apple Intelligenceとは?Siriの未来像と戦略

Apple Intelligence(アップル・インテリジェンス)は、Appleが2024年に発表した新しいAI機能群です。
Siriの進化を含め、iPhone・iPad・Mac全体のユーザー体験を再設計する構想として登場しました。

この章では、Apple Intelligenceの特徴とSiriの未来、そして他社のAIとの違いを整理します。

ポイントは次の3つです。

・Apple Intelligenceで何ができるようになるのか
・ChatGPTなど他AIとの連携と戦略の違い
・従来のSiriとは何がどう変わるのか

未来のSiriを理解するために、AppleのAI戦略全体を見ていきましょう。

新機能としてのApple Intelligenceの特徴

Apple Intelligenceは、日常のタスクを効率化し、ユーザーの意図を理解して先回りするAI体験を目指しています。

特徴的なのは、以下のような機能です。

・文脈に応じたアシスト機能(例:過去のメール内容を元に返信案を生成)
・アプリ間の連携強化(例:カレンダーとリマインダーの自動連携)
・画像・文書の要約やリライト
・自分の端末内の情報を安全に活用する処理設計

これらはすべて、デバイス上で処理されることが基本となっており、プライバシー保護にも配慮されています。

Appleは「Private Cloud Compute」という新しい技術を導入し、クラウドとの連携が必要な場合でも、情報が記録されない構造を採用しています。

このように、Apple IntelligenceはただのAIではなく、Appleらしい“安全第一”の設計哲学が組み込まれています。

ChatGPT連携やデバイス上AIの方向性

WWDC24では、AppleがOpenAIのChatGPTとSiriを連携させることを発表しました。

これにより、Siriが処理できない高度な質問や創造的なタスクを、ChatGPTに“橋渡し”できるようになります。

・「画像を生成したい」「長文の要約が欲しい」などをChatGPTへ依頼可能
・ChatGPTの利用はユーザーが同意したときのみ実行
・Appleアカウント情報は共有されない設計

この戦略は、Appleが自社のSiriと他社AIをうまく共存させる方向性を示しています。

Apple Intelligenceの基本処理はApple自身の技術で、ChatGPTはオプションの拡張機能という立ち位置です。

これにより、GoogleのGeminiやAmazon Alexaとは異なる独自のポジションを築こうとしています。

Siriはどう変わる?従来の音声アシスタントとの違い

従来のSiriは、決められたコマンドに対して反応する、定型型のアシスタントでした。
Apple Intelligence以降のSiriは、より柔軟で文脈を理解し、複数アプリをまたぐ操作が可能になります。

・メール内容を理解して予定を作成
・Safariのページから直接情報を抜き出す
・「この写真を母に送って、来週の予定も伝えて」などの複合命令に対応

これは、音声アシスタントの枠を超えた、パーソナルAIアシスタントへの進化といえます。
さらに、文字での入力にも対応予定で、音声に限らず多様なインターフェースを持つことになります。

Appleはこの進化を“リデザインされたSiri”と位置づけ、今後数年をかけて徐々に機能展開を進める方針です。

つまり、Siriは終わるどころか、Appleの次世代AI体験の中核として進化し続ける存在なのです。

Siriは終わらない。これからどう使っていくべきか

これまでの情報をふまえると、Siriがサービス終了するという噂は完全に誤解だとわかります。

むしろSiriは、Apple Intelligenceという次世代AI戦略の中心に位置づけられ、より高性能なパーソナルアシスタントへ進化していく存在です。

では、Siriユーザーはこれからどのように付き合っていけばいいのでしょうか?
今できること、今後に備えることを以下の3点に整理して解説します。

・現時点でできる機能確認と使い方の見直し
・アップデートへの備えと注意点
・他AIと比較した上でのSiriの選び方

未来のSiriを上手に活用するために、いま知っておくべきポイントを確認しましょう。

iOS18ユーザーが今できること

iOS18にアップデートしたユーザーは、まず現時点でSiriができること/できないことを把握しておきましょう。

Apple Intelligenceの提供が始まるまでは、従来のSiriのまま使うことになります。

・リマインダー、天気、アラームなどの基本操作
・アプリの起動やメッセージ送信などの音声操作
・一部の自然言語処理は改善されていく可能性あり

iPhone 15 Pro以降を使っている方は、Apple Intelligenceの提供開始後、より高度なSiri機能が順次使えるようになる予定です。

今はまず、使いこなせていない既存のSiri機能を整理し、日常に取り入れる工夫が有効です。

アップデートを待つべきか?使い方の見直しポイント

Apple Intelligenceの本格提供は、2024年秋から段階的に開始されます。
それまではSiriに大きな変化はなく、期待しすぎず、徐々に備えていく姿勢が大切です。

・対応端末を確認しておく(A17 ProまたはMシリーズ)
・新機能の発表タイミングをチェックする習慣を持つ
・アップデート内容を理解して、設定の見直しを行う

また、英語圏から順次提供されるため、日本語での機能展開には時間がかかる見込みです。

そのため、日本のユーザーは「今後どのタイミングで何が使えるのか?」を見極めながら、段階的に使い方を進化させていく準備をするとよいでしょう。

他AIアシスタントと比べたAppleの独自性とは

Siriの進化を考える上で、他社のAIアシスタントと比較する視点も重要です。
たとえばGoogleのGemini(旧Bard)や、OpenAIのChatGPTには、以下のような強みがあります。

・自然言語処理能力が高い
・知識ベースの質問に強い
・幅広い生成系タスクに対応している

一方でAppleは、プライバシー保護・端末統合・UIの一貫性という点で差別化を図っています。

・処理の多くをデバイス上で完結
・Apple製アプリやハードウェアと深く統合
・Siriとしての音声操作に磨きをかけた進化

つまり、Appleは「最先端の生成AI」ではなく、日常の中で“静かに賢く”動くAI体験を追求していると言えます。

音声・テキスト・アプリ連携がシームレスに動く環境を求めるなら、今後のSiriは有力な選択肢になるでしょう。

AppleはSiriを終わらせるつもりはなく、むしろ次世代AIの中核として位置づけています。

「終了」という言葉に惑わされず、Siriの変化を前向きに受け入れる姿勢が、これからのApple体験を最大限に楽しむカギとなります。

よくある質問

Siriに関する「終了説」やApple Intelligenceの話題について、よくある疑問をまとめました。
不安に感じたとき、正確な情報にアクセスするためのヒントとしてご活用ください。

・Siriは本当に終了するの?
・Apple Intelligenceが使えない端末ではどうなる?
・今後Siriはどう変わっていくの?
・ChatGPTとの連携は強制なの?
・Siriと他社AI、どっちを使えばいい?

それぞれ順番に、わかりやすく回答していきます。

Siriは本当に終了するの?

いいえ、Siriは終了しません。
Appleは公式に、Siriは引き続き利用可能であり、今後さらに進化すると発表しています。

Apple Intelligenceの導入により、従来のSiriが新しい体験へと“再設計”されていくだけです。
つまり、「終わる」のではなく「生まれ変わる」のが正確な理解です。

Apple Intelligenceが使えない端末ではどうなる?

Apple Intelligenceが使えない端末でも、従来のSiriはそのまま利用可能です。

iPhone 15 Pro以前の端末や、日本語未対応の状況でも、基本的な音声アシスタント機能に変化はありません。

ただし、Apple Intelligenceによる新機能は制限されるため、将来的な体験の差は出てくる可能性があります。

今後Siriはどう変わっていくの?

AppleはSiriを、より自然で文脈を理解するパーソナルAIアシスタントとして進化させる計画です。

アプリをまたぐ複雑な操作、テキスト入力対応、画像や文章の要約など、従来の機能を超えた能力が追加されていきます。

また、Apple製デバイスやアプリとより深く連携する形で、ユーザーに最適化された体験を提供していく予定です。

ChatGPTとの連携は強制なの?

いいえ、SiriとChatGPTの連携はユーザーが同意したときのみ有効になります。

Appleはプライバシーを重視しており、ChatGPTにリクエストを送る際も、Apple IDや個人情報は一切共有されません

連携をオフにすれば、従来のSiri機能だけで使い続けることが可能です。
自分の好みに応じて、柔軟に使い分けることができます。

Siriと他社AI、どっちを使えばいい?

どちらを使うべきかは、あなたが重視するポイントによって変わります
Siri(Apple Intelligence)は、デバイス連携・UIの統一・プライバシー保護を重視する人に向いています。

一方で、ChatGPTやGeminiのようなAIは、知識検索・創造系タスク・汎用的なAI対話に強みがあります。
自分がよく使う用途に合わせて、両方を使い分けるのが一番合理的です。

どちらか一方に絞る必要はありません。

まとめ Siriは終わらない。AppleのAI戦略はむしろこれからが本番

今回は、「Siriサービス終了」という噂の真偽と、Appleの新戦略「Apple Intelligence」の影響について詳しく解説しました。

この記事のポイント!

・Siriは終了せず、iOS18以降も引き続き利用可能
・終了説の原因は、Apple Intelligenceの登場と一部誤解
・今後のSiriは、新AI機能と連携しながらより賢く進化予定
・一部機能の開始が段階的展開・地域限定なことも混乱の要因

つまり、「Siriがなくなる」のではなく「新しくなる」というのが正しい理解。

iOS18のアップデートを待ちながら、現在のSiriを賢く使いこなす準備を整えておくのが今できる最善の行動です。

三浦

他のAIアシスタントとどう差別化されるのか、今後のAppleの動きにも注目していきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。